東武動物公園プロジェクトの推進をテーマにした「暮らしの編集学校」の全研修が終了しました

 2020年11月6日(金)、埼玉県宮代町・杉戸町を舞台に、東武動物公園プロジェクトの推進をテーマにした「暮らしの編集学校(以下、編集学校)」の最終発表会が日本工業大学(埼玉県宮代町)で行われました。編集学校は、 “「最良の生活者を探求する」無印良品の感性をもち、地域の暮らしと社会を結び付け、「暮らしの編集者」を育成する”ことを目的とした研修です。これまでに岐阜県・柳ケ瀬(2018年秋冬)、山形県・酒田(2019年夏)、新潟県・直江津(2019年冬)にて開催し、今回は4回目の開催となります。

 社内公募を経て店舗や本部から集まった良品計画メンバー11名に加え、来年秋の開業に向けて進めている東武動物公園プロジェクトのパートナー企業である東武鉄道株式会社からの参加者2名、株式会社東武ストアからの参加者2名、埼玉県宮代町役場の職員7名の合計22名が集いました。3つのチームに分かれて、東武動物公園駅前地域の課題とそれらを解決し無印良品が役に立つための事業プランを、宮代町町⾧の新井様や東武鉄道株式会社取締役常務執行役員の横田様、株式会社東武ストア代表取締役社長の土金様をはじめ、地域メンターの方々、『月刊ソトコト』編集長の指出様、金井さん、生明さんなど、研修をサポートしてくださった多くの方々の前で発表しました。

 1班は、「働き方デザイン –新事業– 町を動かす主役を増やす」をテーマに、地域に個々に点在する活動をつなげるサポートやMUJI LOCAL PARTNERという働き方の導入などを通して、自分が得意なことや情熱をもって活動している「ローカルプレイヤー」が気軽に自分たちらしく働き、活躍できるような仕組みづくりを提案しました。2班は、「あるものを活かす『農と食』これぞ宮代を生み出す」をテーマに、地元の農産物を活用し、シェアフードトラックやファーマーズマーケット、料理体験教室などが一体となった事業プランを考案し、「集う(Come)・感謝する・噛む」ことができる「みやしろカム(Come)謝祭」を提案しました。3班は、東武動物公園駅前エリア全体の課題を洗い出し、移動販売の実施やマルシェ・イベントの開催、宿泊の提供などのアクションを通じて、町の人を知る機会を増やし、新しい関係性の連鎖を作り、来街者の滞在時間アップするとともに地域の魅力を紹介していく「connect TOBUKO」プランが提案されました。

 金井さんより、「皆さんが一緒になって、大変素晴らしい提案を考えていただきありがとうございます。自分たちのことだけではなく、100年後の街の風景を作るということも含め、行政、産学、市民が協力し合いながら、生き方、暮らし方、街づくりに向かっていくことに、明るい未来は見えたと思います。とても感じ良い提案です。ぜひ実現しましょう」と講評をいただきました。

 宮代町町⾧の新井様からは、「皆様、大変お疲れ様でした。役所のスタッフと企業の方々が一緒に研修することは、今までなかった非常に貴重な機会でした。本日の発表を聞かせていただき、私はつくづくと感じたのは、街づくりのポイントとなるのはやはり『人』ということですね。地域に住んでいる人々、働いている人々がちょっとした気づきで、足元のことから変えていくというのが、街づくりだと思います。本日提案していただいたことを実現していくと、本当に新しい宮代町・杉戸町が作られると思います。」と講評をいただき、東武鉄道株式会社取締役常務執行役員の横田様より、「Withコロナやafterコロナの時代に、オンラインによる交流が進んでいる一方、仕事している方も地元で過ごす時間が増えています。人と人のリアルな交流や、地域資源を活かした体験などを地域の新な魅力として強化し、皆様と一緒に街づくりをしていきたいと思います。」とコメントをいただきました。

 続いて指出様より「今回3グループの発表は、すべて未来をどう作って行くかを考えた『未来作戦』だと思います。暮らしの編集学校を通して様々な方たちと出会い、街と人を知ることで、地域のことが自分事となって、さらに街に染み出していくことにつながると思います。常にこのようなワクワクする気持ちを持って仕事やプロジェクトに参加し、引き続きつながっていけたら嬉しいです。」というアドバイスをいただきました。また、杉戸町副町長の田中様とソーシャルグッド事業部の生明さんよりご講評をいただき、今回の発表会が終了しました。

 今後はこれらの事業プランを検証し、宮代町・杉戸町や東武鉄道、東武ストアと協力しながら実現可能性を検討していきます。今後の展開にご注目ください。

参加者とメンターのみなさま