商品・サービスについて

ものづくりの基本となる考え方(3つのわけ)

無印良品のものづくりの基本となる考え方は、1980年のブランド創生以来変わっていません。環境・社会に配慮した3つの視点、①素材の選択、②工程の点検、③包装の簡略化、を守りながら商品をつくり続けています。地球環境や生産者に配慮した素材を選び、すべての工程において無駄を省き、本当に必要なものを本当に必要なかたちでお客様に提供することを目指した、実質本位のものづくりです。

素材の選択

1|素材の選択

おいしくて健康にも役立つ食品、着心地よく身体になじむ衣服、使い勝手を第一に考えた生活雑貨など、ふだん見過ごしがちな基本のものづくりのために素材を見直します。品質は変わらないのに見栄えのためだけに捨てられているもの、業務用の素材、世界中から見つけた原材料や、安価で大量に確保できる旬のものなどを活かして、低価格で質の良い商品を提供します。

(例)
・落ち綿シリーズ・・・綿を梳く際に発生する落ち綿をファブリックス等に取り入れています。
・硬質パルプ・・・軽くて耐久性のある業務用通函箱の素材を活用しています。古紙を再利用した素材。収納用品に取り入れています。

2|工程の点検

ひとつの商品ができるまでのプロセスを徹底的に点検します。例えば、選り分けたり、大きさを揃える手間をなくし、規格外のサイズやかたちが理由で捨てられていたものも商品にします。不揃いのままだったり、つや出しせずに仕上げたり、商品本来の質に関係のないムダな作業を省いて必要な工程だけを活かしています。素材をムダなく活かし、コストダウンにもなる、実質本位のものづくりです。

(例)
・菓子不揃いシリーズ・・・焼きムラや凸凹、変形、粒の大きさ違いなど、おいしさに関係なくはじかれていたものも活かしました。
・ノート 糸綴じシリーズ・・・ムダな加工や飾りを省いて、糸で綴じる製本方法で作りました。
・白磁食器シリーズ・・・黒点や釉薬垂れなどの基準を見直し、商品の廃棄を減らしました。

3|包装の簡略化

包装の簡略化

無印良品のすべての商品は、誕生以来、成り立ちのわけが印刷されているパッケージかタグがついているだけで店頭に並んでいます。包装が必要なものは、まとめて一括包装にしたり、共通容器に入れるなど、過剰な包装をしていません。

地球の資源をムダにせず、ごみを減らす取り組みを続けています。

(例)
・ファブリックス製品・・・包材の無駄をなくしゴミを減らすため、商品パッケージを使用せずにタグのみで販売しています。
・レトルトシリーズ・・・レトルトパックそのものに必要な情報をプリントし商品パッケージとすることで、化粧箱を使わず二重包装を避けています。