「いつものもしもCaravan」を開催しました

 10月31日(土)・11月1日(日)の2日間、新潟県上越市の「海浜公園」および「直江津屋台会館」にて、防災イベント「いつものもしもCaravan」を、頸城自動車株式会社および株式会社良品計画の共催、新潟県および上越市の後援で開催しました。

 無印良品では、「いつものもしも」をテーマに、キャンプやアウトドアをする道具などを普段から使うことで、災害時に使い慣れた日用品で備える提案をしています。7月に上越市にオープンした「無印良品 直江津」では、「MUJI CAMP TOOLS」のコーナーで国内外アウトドアブランドからセレクトした商品を無印良品の商品と一緒に展開するとともに、「いつものもしも」の提案を行っています。これまでに、無印良品キャンプ場や、東京都町田市にある町田山崎団地などでイベントを開催してきましたが、地元企業や自治体と連携しての開催は今回が初の試みとなりました。

 海浜公園エリアでは、中央に大きな焚火サークルが設置され、「火おこし体験」や「薪割り体験」、焚火にあたりながら本が読める「焚火図書館」や「焚火BOOKS」など、もしもの時の火の大切さを感じることができるコンテンツが揃いました。その焚火を囲むように、ローリングストック法を学ぶ「いつものもしもクイズ」や、地域の情報シェアする「みんなでつくろう、いつものもしもマップ」、初期消火体験などの防災コンテンツが行われ、他にも上越市周辺の農産品の販売やキャンプグッズの展示・販売、地元菓子店の出店などがありました。駐車場では「お絵描きバス」や「BOOKBUS」、「無印良品の移動販売バス」、消防車などが登場し、来場者を楽しませました。直江津屋台会館エリアでは、新潟県の災害備蓄と、紙管の間仕切りシステムや段ボール素材を使用したハニカムベッドを展示して避難所を再現するとともに、上越市で備蓄している避難所備品も展示しました。イベントに参加された方からは「避難所はプライバシーや衛生面での不安があったが、このハニカムベッドのようなものがあれば安心できる」「子供と一緒に楽しく防災について知ることができた」といったお声をいただきました。

 いつものもしもプロジェクトの担当者は、「プロジェクトでは『日々のくらしの中に備えを組み込む』という考え方を、実践して提案しています。災害が日常的に起こるようになってきた昨今、備えることの必要性を感じつつも、自分では一歩踏み出せない方も多くいらっしゃると思います。そんな方々が『まずはやってみよう』『これならできそう』と感じてもらえることを大切にし、『備える=いつものもしも』と、たくさんの人に想起していただけることを目指します。『いつものもしもCaravan』を通して、自治体や取り組み先と連携し、『防災の大切さ』を地域の方々に直接お伝えしていきたいと思っています。」と話します。

 消毒液の設置やマスクの着用など、新型コロナウイルス感染防止に配慮しつつ、のべ2,000人もの方にご参加いただいた今回のイベント。地域に巻き込まれることを目指す「無印良品 直江津」の活動と防災に向き合うプロジェクト「いつものもしも」が合わさって、大人から子供まで楽しめるイベントとなりました。