良品計画のサステナビリティ
良品計画では、「感じ良い暮らしと社会」の実現に向けて、重要課題に基づく4つのテーマに沿った、寄付・支援の活動を行っています。災害復興・人道支援や防災の取り組み、食や健康、地域の未来づくり、くらしと文化の支えなど、「みんなに良を届ける」ためのテーマを持つ団体と連携します。
また企業としてだけでなく、お客さまや従業員が気軽に参画できる寄付・支援の仕組みをつくり、共助の輪を広げています。
人と人とのつながりを深めてコミュニティを再生すること、身近なところから自然との共生を取り戻すこと。良品計画は、よりよい未来に向けたさまざまな取り組みやそれを担う人々を、商品やサービスを通して支援しています。
<支援先団体>

良品計画は、特定非営利活動法人「ジャパン・プラットフォーム」や日本赤十字社などの団体や自治体などを通じて、商品や寄付金による緊急災害支援を行っています。
店頭でお客さまからお預かりした募金に加えて、募金券購入額と同額を当社にて加算し、総額をジャパン・プラットフォームの緊急災害支援プログラムに寄付します。寄付金は、同プログラムを通じて被災状況の調査や食料などの物資支援、避難者支援などに充てられます。
また、ジャパン・プラットフォームを「無印良品の募金券」および「MUJI GOOD PROGRAM」の活動支援先としても選定しています。

ピンクリボン運動は、乳がんの正しい知識の啓発、乳がん検診受診の推進などを目的とした運動です。1980年代にアメリカで誕生したこのムーブメントは、ピンクリボンを共通のシンボルマークとして、世界各地へと広がりをみせています。
日本では今、女性の11人に1人が乳がんになるといわれています。たとえ乳がんになっても、早期発見・早期治療であれば、治る可能性は90%ともいわれます。しかし、日本では乳がん検診受診率は約30%と、まだ低いのが現状です。
無印良品の商品がピンクリボンとつながっている。そのことをきっかけに、1人でも多くの女性に乳がん検診を受けていただきたい。そして、仕事や家庭で活躍する女性に健康な毎日を送っていただきたい。そんな思いから、良品計画はピンクリボン運動を推進する2つの団体(日本対がん協会・乳房健康研究会)への寄付を通じ、ピンクリボン運動を支援しています。
良品計画では、毎年、インナー商品の売上の一部を、ピンクリボン運動の推進団体に寄付しています。
対象商品は、婦人およびマタニティの「カップ入りインナー」と「ブラジャー」シリーズ。寄付金は、乳がん検診機器の整備に加え、患者・治癒者グループの活動支援、検診技術者の研修など、乳がん征圧に向けて幅広く活用されます。
また、ピンクリボン運動の推進団体を「無印良品の募金券」および「MUJI GOOD PROGRAM」の活動支援先としても選定しています。


世界の食料問題の解決に取り組む、日本発の特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalの「TABLE FOR TWO プログラム」を、国内のCafé&Meal MUJIに導入しています。
TABLE FOR TWOプログラムとは、対象となるメニューを購入すると、代金に含まれる20円が寄付金となり、参加いただく方はヘルシーな食事を摂ることで健康管理につながる一方で、学校給食1食分と同等の価値がある20円の寄付によって開発途上国の子供たちに温かい給食が届けられるという双方にメリットのある取り組みです。
Café&Meal MUJIでは、寄付金付きメニューを提供し、対象商品に20円を追加してお支払いいただく事で、TABLE FOR TWOプログラムにご参加いただけます。
また、TABLE FOR TWO を「無印良品の募金券」および「MUJI GOOD PROGRAM」の活動支援先としても選定しています。

食品ロス削減のため、一部の無印良品の店舗では各地域の自治体と提携し「フードドライブ」の活動を行っています。家庭で余っている賞味期限間近の食品(缶詰・レトルト食品・乾物・乾麺・飲料・調味料等)を店舗で回収し、フードバンク団体を通じて、地域の福祉団体や施設などへ提供する取り組みです。
<支援先団体>

子供地球基金は、病気や戦争、災害などで心に傷を負った世界中の子どもたちへ、画材や絵本、医療品の寄付などを続けている特定非営利活動法人。また、こうした子どもたちに、ぬくもりや希望を届けたいと思いからアートを用いた心のケアに力を注いでいます。
良品計画ではその思いに賛同し、「子どもの絵マイバッグ」として、子どもたちが子どもたちのために心を込めて描いた絵がプリントされたバッグを2008年より販売し、売上1点につき15円を「特定非営利活動法人 子供地球基金」へ寄付しています。
子どもたちの描く絵の力や感性のすばらしさは、日本だけでなく世界からも注目されており、今では子どもたちのための絵を描くワークショップの開催だけにとどまらず、子どもたちの絵の展覧会や絵を用いた企業とのコラボレーションなど、その内容や活動範囲はますます広がっています。
今後も、子どもの絵をプリントしたマイバッグの販売を通じ、子供地球基金の活動支援を続けてまいります。
また、子供地球基金を「無印良品の募金券」および「MUJI GOOD PROGRAM」の活動支援先としても選定しています。
良品計画は、独立行政法人国際協力機構(Japan International Cooperation Agency、以下 JICA)が発展途上国で支援している一村一品運動に賛同し、JICAとの共同企画商品を展開しています。コミュニティ投資の一環として、地域の特産物を活かした商品を企画し、生産者の方に知識の共有やトレーニングなど技術面でのサポートを通じて、生産者の方々が自立してビジネスが行えるようになることを目指しています。
2011年に、キルギス産の羊の毛を使用した、縫製箇所の一切ない手加工のみで作られたフエルト製品の販売を開始しました。動物の置物から、日常使いのスリッパなど、優れた技術と丁寧に時間をかけて作られた表情豊かであたたかみのある製品を日本国内だけでなくヨーロッパやアメリカ、中国大陸の無印良品の店舗で販売しています。
このプロジェクトは、アジアの小売業として初めて国連開発計画 (UNDP) が主導する「ビジネス行動要請 (BCtA)」の取り組みとして承認されています。
BCtAとは、商業的な成功と持続可能な開発を同時に実現するビジネスを促進することを目的とした、国連開発計画 (UNDP) が主導する世界的な取り組みです。良品計画は、住民による地域の特産物を活かした地域活性化が現地の方々の社会進出・地位向上につながることを目指し、現地の生産者、特に女性のスキルの向上および生活に必要な現金収入の増加に貢献しています。


<支援先団体>

こども用のTシャツやぽち袋に、「絶滅の恐れがある生きもの」をモチーフにした商品を販売し、売上金の一部を、人と自然が共生する社会の仕組みづくりを行っている国際自然保護連合日本委員会(IUCN-J)に寄付しています。こどもたちがTシャツを着ることが、モチーフとなる生きものの保護活動に繋がると同時に、生きものたちの置かれている状況に興味を抱くきっかけとなることを期待しています。
また、IUCN-Jを「無印良品の募金券」および「MUJI GOOD PROGRAM」の活動支援先としても選定しています。
<支援先団体>
日本ナショナル・トラスト協会は、土地を所有することによって自然を守る「トラスト活動」に取り組んでいる団体です。各地でトラスト活動を行っている団体が集まって、日本全体でトラスト活動を推進していくための全国組織として結成されました。2007年からは、絶滅しそうな生き物のすむ森や美しい風景など、各地域に残る豊かな自然を守るため、自ら土地取得も行っています。
良品計画では、国内に残る豊かな自然を将来世代に引き継ぐため、日本ナショナル・トラスト協会を「無印良品の募金券」および「MUJI GOOD PROGRAM」の活動支援先として選定しています。
良品計画では、お客さまとともに「感じ良い暮らしと社会」を実現するため、皆様の気持ちを集めて届ける仕組みを用意しています。
2025年9月、無印良品の会員プログラムが「MUJI GOOD PROGRAM」として生まれ変わりました。このサービスは、自分にも、誰かにも、社会にも、「良(GOOD)」をお届けできる新たな会員プログラムです。「感謝の気持ち」を通じて、お客さまと良い関係を築き、ちょっとお店に立ち寄りたくなる楽しみと、地域貢献を日常化するお手伝いをします。従来の「MUJIマイルサービス」では、マイルが一定程度貯まるとお買い物に利用できるポイントが付与されるのみでしたが、「MUJI GOOD PROGRAM」では、ためたポイントをお買い物に使えるだけでなく、災害復興支援や、社会で起きているさまざまな課題に対する支援を目的とした寄付に利用することができます。


「無印良品の募金券」は、「何かしたい」と思ったときに、お買い物をするように気軽に寄付ができる仕組みです。2011年からスタートし、無印良品のネットストアから、10円または100円単位で寄付ができます。皆さまにからいただいた寄付はすべて、良品計画がまとめて所定の寄付先団体に届けています。
良品計画には、ボランティア活動を促進するため、社員が地域コミュニティのボランティアイベントに参加したい場合は、上長と相談したうえ、業務の一環として参加できる仕組みがあります。
その他、社員が個人でボランティアに参加する場合、1年間につき20日までボランティア休暇を取得することもできます。加えて、会社が提供する社会貢献活動に参加する場合、1年間につき10日まで社会貢献活動派遣休暇として特別有給休暇が取得可能です。
防災をテーマとした商品提供や情報発信で終わらせず、災害発生時に、社員をはじめとする従業員の一人一人が企業理念に沿った自発的な行動をすることを後押しし、地域社会の役に立つことを目指して、一般社団法人 災害時緊急支援プラットフォーム(PEAD)と連携した災害ボランティア制度を導入しています。
この制度では、ボランティアを希望する社員が、PEADが用意する"被災地にボランティアへ行く前に知っておくべきこと"が学べる研修を受講します。そのうえで、災害が発生した際には、PEADと連携し被災地の最新の情報を入手できることで、本制度に参加している社員のボランティアへの参加を支援するものです。またボランティア参加のための特別有給休暇を付与することで、従業員の参加をバックアップしています。
良品計画における寄付・支援の実績については、ESGデータブックをご覧ください。
ESGデータ