株式会社良品計画

経営方針

当社グループの経営方針と対処すべき課題

当社グループは、第二創業にあたり、「人と自然とモノの望ましい関係と心豊かな人間社会」を考えた商品、サービス、店舗、活動を通じて「感じ良い暮らしと社会」の実現に貢献することを企業理念と定め、二つの使命を果たすべく事業展開を行ってまいります。

  • 第一の使命は、日常生活の基本商品群を誠実な品質と倫理的な視点から開発し、使うことで社会を良くする商品を、手に取りやすい価格で提供することです。
  • 第二の使命は、店舗は各地域のコミュニティセンターとしての役割を持ち、地域の皆様と課題や価値観を共有し、共に地域課題に取り組み、地域への良いインパクトを実現することです。

これらの企業理念の下、当社グループの事業展開を通じて資源循環型・自然共生型の社会、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
「社会や人の役に立つ」という根本方針のもと、社員および事業関係者一人ひとりが、社会全体や地球でいま起きている課題に敏感に呼応し、提供するすべての商品、サービス、活動の全ライフサイクルにわたり、地球環境負荷低減や個人尊重に努めてまいります。
また、100年後のより良い未来を見据えて、2030年までのビジョンを策定しました。個店を通じて、日常生活の基本を担うと共に、地域社会と共生し課題解決や町づくりに貢献してまいります。

2030年に実現したいこと

日常生活の基本を担うコミュニティセンターとしての店舗

その実現に向けて、個店経営、コオウンド経営の実践
感じよいオンラインの提供
ESG経営のトップランナー

そして今、その日本での基盤を基に、第二創業を進化させ、世界で更なる成長に挑戦してまいります。

3ヶ年ローリング計画(2026年8期~2028年8期)

億円25/8期26/8期27/8期28/8期
実績前期比計画前期比計画前期比計画前期比
営業収益7,846118.6%8,600109.6%9,500110.5%10,800113.7%
営業利益738131.5%790107.0%890112.7%1,080121.3%
営業利益率9.4%+0.9%9.2%▲0.2%9.4%+0.2%10%+0.6%
ROA(総資産経常利益率)13.5%-13.1%-13.6%-14.8%-
ROE(自己資本当期純利益率)16.3%-15.1%-14.8%-15.9%-
店舗数1412-年平均店舗純増数は、国内45店舗、海外70店舗を計画

3ヶ年ローリングサマリ

営業収益1兆円、営業利益1,000億円、営業利益率10%を目指します。

カテゴリー方向性
1. 稼ぐ
  • 28/8期に営業収益1兆円を計画し、限定されたエリアではなく、世界での成長を実現します。
  • 既存店およびEC売上の年平均成長率は104%、店舗純増数は国内45店舗、海外70店舗を予定しています。
  • 国内事業は、出店を維持しつつ収益性を改善します。店舗サイズはエリア特性に応じて柔軟に対応します。
  • 中国大陸事業では、1店舗当たりの収益性を改善し、小規模改装による改善効果を顕在化させます。
  • 東南アジア・オセアニア事業は、旗艦店によるブランド認知を獲得し、既存店の収益・利益改善を強化します。
  • 欧米では、27/8期に欧州で旗艦店を出店し、再成長を図ります。
2. 削る
  • 28/8期に営業利益率10%を計画し、その後は12%を視野に収益構造を強化します。
  • 為替影響を受ける仕入れについては、原価低減と値下げ抑制でカバーし、営業総利益率を着実に改善します。
  • 現状の事業構造を維持しつつ、調達力強化と事業全体でのコスト改善力を高めます。
3. 活かす
  • MGS(生産管理)機能・拠点を拡充し、プロダクトアウト型の商品開発機能を付与します。
  • 物流やITをはじめとする、攻めと守り双方のインフラを構築します。
  • 人財投資を進め、採用や育成、待遇改善を通じて、安心できる就労環境を整備します。

世界での成長に向けた8つの成長ドライバー

当社グループが世界で成長に挑戦するにあたり、以下8つの成長ドライバーを掲げ、着実に推進してまいります。

  1. 1出店拡大

    • 600坪店舗フォーマットの世界波及
    • 各国首都級都市に旗艦店の出店
    • 小・中型店等、出店形態の拡大
  2. 2日本の
    オペレーションの波及

    • 日本の商品計画手法の世界波及
    • 店舗毎の販売・在庫計画(商売計画)
  3. 3商品開発体制の強化

    • ヘルス&ビューティー、衣服に続くコア商品を世界で創造
    • 海外食品構成比4%→7%以上へ
    • 生活雑貨グローバル品揃え80%着地
  4. 4OMO強化

    • オンライン、オフラインを含む複数チャネルの在庫一元化
    • アプリ等によるメンバープログラム強化
    • ECチャネルの再構築、世界でのEC伸長
  5. 5マーケティング戦略

    • 商品マーケティングの磨きこみ
    • CRM等活動によるLTV(ライフタイムバリュー)の向上
    • ブランディング活動による潜在顧客増
  6. 6生産性改善/SCM改革

    • 生産の内製化、品質と最低原価の両立
    • 生産性向上委員会の設置
    • 生産・販売計画の適正化
  7. 7ITによる支援

    • 商品計画系システムのグローバル導入
    • 店舗オペレーションのIT導入
    • ローカルIT開発計画の本格始動
  8. 8本業としてのESG

    • 本業としてのESGの実現と見える化
    • 当社独自指標・取り組みの推進
    • ステークホルダーとの利益の共有

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