「ライブオフィス・良品計画 飯田橋ファーストタワー」、「ボードファニチャー T字脚シリーズ」もグッドデザイン賞を受賞

無印良品を展開する株式会社良品計画(東京都文京区/代表取締役社長 清水智)は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2026年度グッドデザイン賞」において、「希釈洗剤シリーズ」が特にすぐれたデザインとして「グッドデザイン・ベスト100」を受賞しました。また、「ライブオフィス・良品計画 飯田橋ファーストタワー」および「ボードファニチャー T字脚シリーズ」がグッドデザイン賞を受賞しました。
良品計画は、「感じ良い暮らしと社会」の実現に向けて、商品開発だけでなく、働く環境のあり方を考え抜いた法人向けの空間づくりや、国産材を活用した法人向けオフィス家具の開発にも取り組んでいます。今回の受賞では、日用品、オフィス空間、家具と異なる領域において、暮らしや社会の課題に向き合うデザインが評価されました。
希釈洗剤シリーズ



「希釈洗剤シリーズ」は、植物由来の洗浄成分を使用し、高濃度化した洗剤を小さなパウチに収め、水で希釈して使用する住居用・食器用洗剤です。持ち帰りやすく、省スペースで保管できるほか、輸送や保管時の負荷軽減にもつながる設計としています。
近年、家庭用洗剤は大容量化が進む一方で、持ち帰りや収納の負担が課題となっています。良品計画では、住居用洗剤に本当に必要な要素を見直し、暮らしの中での使いやすさと環境負荷の低減を両立する新たな選択肢として本商品を開発しました。専用ボトルに水を入れ、パウチ1袋を注ぐだけで完成する仕組みとすることで、希釈式でありながら手軽に使用できるデザインを実現しています。
審査員コメント
ユーザーの潜在的なニーズに真摯に向き合う、ブランドの理念を体現した誠実な製品である。大容量や洗浄力、コストパフォーマンスが優先される市場競争のなかで軽視されてきた「携行性」「収納性」「環境負荷の低減」といった要素に丁寧に対応しており、既存市場に一石を投じる秀逸なデザインとして高く評価された。水道水による希釈という使用法を直感的に伝達するパッケージおよびネーミングを備えながらも、空間において主張しすぎない控えめな佇まいを保っている。持続可能な社会において、今後の生活様式を根底から支えるプロダクトとなることが期待される。
ライブオフィス・良品計画 飯田橋ファーストタワー


良品計画の本社オフィスは、単なる執務空間ではなく、働き方や素材活用、家具開発などを実際に検証する「ライブオフィス」として設計されています。オフィスそのものを実験と改善の場としながら、利用者の行動や働き方の変化を観察し、空間設計や商品開発へ反映しています。
審査員コメント
この作品で注目すべきは、オフィス空間の刷新にとどまらず、企業が長年にわたり蓄積してきたデザインの価値を、絶えず稼働し続ける「素材と働き方の実験場」へと転換させている点である。空間は実際の働く行為そのものから出発し、集中・交流・休息・移動の関係性を再構築することで、オフィスが単なる固定された機能の集合体ではなく、利用者自身が共に調整し検証していく環境となっている。さらに重要なのは、ここでの素材が空間のスタイルを仕上げる表層的な選択ではなく、デザインリサーチそのものである点である。さまざまな木材の有効活用、リサイクル素材、床材から家具の更新や循環メカニズムに至るまで、すべてが実際の使用の中で継続的に検証されている。「オフィスをデザインすること」と「オフィスの中でデザインすること」という二つの行為を真に統合し、空間そのものを企業のデザインコンセプト、素材の研究開発、そして利用者の行動が互いに検証し合うプラットフォームとなっている作品である。
ボードファニチャー T字脚シリーズ


「ボードファニチャー T字脚シリーズ」は、国産材の活用と循環型のものづくりを目指して開発した法人向けオフィス家具シリーズです。シンプルなデザインのため既存什器にも取り入れやすく、無機質になりがちなオフィスに木の質感を加えられます。天板からフレームまで国産木材を使用し、組み立てやすさや高い強度を実現するとともに、木材利用を通じた森林資源の循環にも貢献しています。
審査員コメント
このシリーズのコンセプトに強く惹かれた。デザインもコンセプトも非の打ち所がない。「T字」構造の脚はシンプルかつ高い強度があり、国内産木材を使用しているところが素晴らしく、フラットな梱包状態からの組み立てやすさも見事である。
良品計画は今後も、日用品や家具、空間設計などさまざまな領域において、生活者の視点から問い直し、暮らしの中の不便や社会課題の解決につながる商品・サービス・場づくりを通じて、「感じ良い暮らしと社会」の実現を目指します。