持続可能な社会の実現を目指す内装・設備専門メーカーと床材・キッチンを共同開発

株式会社良品計画(東京都文京区/代表取締役社長 清水 智)は、内装・設備の専門メーカー2社と協業し、オフィス・ホテル・住居等を設計するプロフェッショナル向け商材としてスチールパイプキッチンと木製OAフロアを共同開発し、2025年12月18日(木)より「無印良品 法人向け空間商材サイト」にて発売を開始します。
良品計画が目指す「循環」を軸にしたものづくりの思想で共鳴した2社と、「永く使える商品と資源が循環するしくみをつくること」をテーマにそれぞれの強みを生かして循環型商材を開発しました。部材を交換しながら永く使えるだけではなく、単純部材構成で組立てや分解を容易にしているほか、廃棄物削減や国産木材活用などの視点で、持続可能な社会を目指します。
この共同開発で、良品計画は企画・デザイン・製品評価を担当、専門メーカーは開発実績や技術力を生かした商品の設計・性能試験・生産を担当します。なお、良品計画ではプロフェッショナル向け商材の開発・販売のほか、使い手が愛着を持ち続けられる空間デザインも行っています。
【商材概要】
1.スチールパイプキッチン
共同開発先:株式会社マイセット製作所
仕様:ユニットサイズ2種を組み合わせて連結
サイズ:[I型・ L型] W600(基本) / W578(追加) ×D600 / 1178 ×H883mm
[テーブル型] W600(基本) / W578(追加) ×D1178 × H883mm
色:ブラック、ホワイト
素材:スチール、ステンレス
販売時期:2025年12月18日より法人向け空間商材サイトにて発売開始



[概要]
「生活の基本となる本当に必要なものを、本当に必要なかたちでつくる」という、無印良品のものづくりの基本をキッチン開発においても実践しました。スチールパイプとスチールパネルでフレームを組み、ステンレスの天板を乗せた単素材、単純部材でつくったモジュール型キッチンです。流し台・調理台・コンロ台等の独立したパーツを組み合わせて構成するモジュール型キッチンを採用することで、無駄をそぎ落とし必要な機能だけに絞ることができるほか、部材を交換しながら永く使うことが可能になりました。シンプルな構造でハイカウンターとしての機能も兼ね備え、ユニットを連結することで大型のキッチンカウンターがつくれるため、住宅だけでなくオフィスラウンジ・コミュニケーションエリアの空間づくりにもおすすめです。
2.木製OAフロア
共同開発先:SMB建材株式会社
仕様:屋久島地杉直交4層パネル(無塗装)
サイズ:496.5mm×496.5mm×厚み36mm
素材:パネル 屋久島地杉/柱脚 スチール
販売時期:2025年12月18日より法人向け空間商材サイトにて発売開始



[概要]
一般的なOAフロアは下地(支持脚+OAパネル)+仕上げ材で構成されているため、オフィスや商業施設の退去時には仕上げ材が多く廃棄されています。下地のパネルを木質化することで仕上げ材を省略し、下地のまま使用することができるOAフロアを開発しました。廃棄物を減らすだけではなく、省施工を実現するほか、国産木材を活用し、一般的には避けられる節などの部分も余すことなく使用しています。また、分解が容易な構造のため、部分的な交換等メンテナンスをしながら永く使えるのも特徴です。パネルに使用される屋久島地杉は油分が多く、強度や耐候性が高いとされており、特徴的な木目の風合いを、経年変化とともに永く楽しんでいただけます。
◇株式会社マイセット製作所
キッチンを中心とした住宅機器を企画・製造するメーカー。60年以上にわたる空間づくりで培った知見を背景に、“暮らしと働く場の心地よさ”を追求するプロダクトブランド「H&O(エイチアンドオー)」を展開しています。
◇SMB建材株式会社
さまざまな木材・建材の輸出入や国内取引、工法開発や建築工事の請負、環境にやさしい独自商品の開発やECサイトの出店など、人が暮らし働く住生活空間産業において多彩な事業を展開する建材商社です。